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2022年の情報テクノロジーの展望_2

投稿時間: 22:33, 08/08/2023

前回に引き続き、今回も2022年注目の情報テクノロジーを見ていきましょう。

<目次>

  1. IoTとスマート製品
  2. 5Gの普及
  3. メタバース
  4. 持続可能なテクノロジー
  5. Web 3.0とブロックチェーン
  6. ランサムウェアとパスワードの必要性の変化

1.IoTとスマート製品

 皆さんもご存じの通り、モノのインターネットの略であるIoT技術を使った製品が普及してきています。IoTは様々な製品と組み合わることが可能であり、AIとの組み合わせで更に用途や可能性が広がっている技術です。家電や家など、私たちの生活だけでなく、AI同様、多くの分野で活用されています。今後普及が拡大するであろうIoTを活用した製品の例をあげてみましょう。

スマートトイレ:現在開発・展開中のスマートトイレでは、利用者の識別や排泄物の記録を可能にします。また、コンピュータービジョンによって消化器官系の診断をサポートします。

コネクテッドカー:コネクテッドカーは外部ネットワークへの接続機能を装備した自動車です。自動運転が注目されがちですが、周囲の交通状況を認識して運転手に警告を発したり、運転者の顔を認識して注意喚起を促すなど、様々な技術があります。

2.5Gの普及

 インターネットは今後もどんどん速くなっていきます。4KのコンテンツをYouTubeなどでスムーズに再生するには、安定的で速いインターネットが不可欠です。今後、インターネットの更なる高速化により8Kのコンテンツも当たり前になっていくでしょう。5Gは4Gと比べてもそのスピードの差は断トツで、最高速度は20Gbps、平均でも100Mbpsです。2021年には5G接続数が世界で6億7千万(3倍)に増加し、2022年は引き続き規模が拡大していくでしょう。

3.メタバース

 2020年2021年はリモートワークが一般的となり、オフィスの仮想化が進みました。2021年にFacebook社がMetaへ名前を変更して話題となりましたが、2022年私たちはより“Metaverse”の概念を実感していく年になるでしょう。“Metaverse”はいわば、今私たちが生活する物質世界と並行して存在するデジタル空間です。Metaのマークザッカーバーグは、「今後私たちは、仕事や娯楽、社交など現実世界で行っている様々な活動を仮想空間で行うようになるだろう。」と話しています。

 デジタル化が加速すれば、Metaverseは模型化し、現実世界の模倣度もより高くなっていくでしょう。そうなれば、現代人はより新しい体験をし、デジタル分野における価値を創造していくことになるでしょう。VR体験が可能なイヤホンが販売されていますが、今後新たに市場に現れる様々なデバイスによって、私たちは味覚や嗅覚をも通し、仮想空間が現実のように感じられるようになっていくのです。2030年には現実世界の区別ができないほどのVR技術が誕生するであろう予想がされています。

4.持続可能なテクノロジー

 現代の設備はどれも私たちの生活に欠かせないものゆえ、環境への配慮や持続可能性が注目されています。2022年は新設備への代替に代わり、修理や再利用に変革が起こるかもしれません。また、使用できる寿命が長く、環境への悪影響を抑制する素材でできた新しい設備も登場します。例えば、低炭素素材、生物分解が可能な素材やバッテリーの大容量化が実現し、物の物理的な寿命も伸びていくでしょう。スマートフォンも今後システムアップデートを続け、セキュリティも強化されていきます。

5.Web 3.0とブロックチェーン

 Web 1.0はインターネットの誕生=webサイトやブログの誕生であり、そしてYahooやeBay、Amazonなどの会社を生み出しました。

 Web2.0はSNSやFacebookやYouTube上でユーザーにより生み出されたコンテンツによって構成されます。シリコンバレーのアナリスト、ベネディクト・エヴァンス氏はこれらのプラットフォームは「プラットフォームが創作者のコンテンツ収益をもたらした。」としています。

 Web 3.0はどういったものでしょうか。同氏がAnother Podcastで述べたことによると、一つの組織のプラットフォーム上で「ユーザー、クリエーター、開発者がそれぞれ自分の役割を持ち、選択するようになる」。つまり、分散型の時代の到来です。革新的なこの一歩はブロックチェーン技術によるものです。ブロックチェーンによって、ビットコインやNFTのような暗号通貨が増加しています。今後Web 3.0に向けて、ブロックチェーンによって「非中央集権」が進み、新しいネットワークの世界が生まれていくでしょう。

6.ランサムウェアとパスワードの必要性の変化

 ランサムウェアというサイバー攻撃が激増しており、2021年に起こったデータ漏洩が深刻であり、2022年も引き続き警戒が必要です。ランサムウェアの手口は、被害者のインターネットに入り込み、データを暗号化します。その後データを元に戻す代わりに、暗号通貨での身代金を要求するというものです。

 2020年10月、ネットワークセキュリティ企業SonicWall は「2021年頭から現在まで、4億9500万件のランサムウェアが記録された。2021年は最も危険で費用がかさむ年だ」と発表しました。Mandiantサイバーセキュリティ社の副CEO兼グローバル調査部長のサンドラ・ジョイスも、「2022年の最重要課題はランサムウェアだ」と話しており、予断を許さない状況が続いていることがわかります。

 一方、パスワードの必要性が変化を始めています。AIや機械学習がより高度になっていくと、強度の高いパスワードでさえ必要がなくなってきます。今後、モバイルデバイスやトークン、生体認証があちこちで使用されるようになり、パスワード認証の変化を目の当たりにしていきそうです。パスワードを覚えたり、定期的に変更する手間がなくなり、安全性が高まると同時にサイバー攻撃や詐欺にも遭いにくくなります。

 今回は前回に続き、2022年に注目されるであろうテクノロジーを特集しました。情報テクノロジーの変革は私たちの生活も大きく変えていきます。私たちも敏感にそれらのトレンドを把握して、ビジネスや生活においてより特別な体験をしていきたいものです。

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