2020年度のIoTの行方と開発に力を注いでいる企業の紹介
1.私たちに身近なIoT
Internet of Things (IoT) は、今やインターネットに接続できる世界中の何百もの物理設備に及び、データの収集や共有を行っています。安価な処理本体とワイヤレスインターネットにより、薬から飛行機まで、ありとあらゆるものをIoTの一部にしてしまうこともできます。それにより、それぞれの設備をスマート化し、人間の介入なしでそれら設備間の交流を行うことができるだけでなく、デジタル世界、物理世界の両方に適合していきます。また、AIと組み合わせることで、更なる無限の可能性を秘めているとして、大変注目されているテクノロジーでもあります。
企業はIoTの展開方法によって利益を享受できます。その中で最も大切なことは、企業が自らの主力製品や独自の内部システムに関して、より膨大なデータへのアクセス権を得られることでしょう。製品に搭載されたセンサーは、その製品活動履歴を読み取り、情報伝達を行います。これにより、企業側は不備の可能性のある成分を見つけ出し、その不備が害を及ぼす前に交換することができるようになります。
企業に限らず、IoTが自宅、オフィスに設置されれば、消費者にとっても有意義で、スマート化を実現する手段にもなります。身近な例を挙げれば、AmazonEchoといったスマートスピーカーやGoogle Homeを使えば、ただ人間の音声で音楽再生が簡単になり、アラームの設定やメッセージ受信も可能です。
その中でも、家庭防犯設備は屋内外で起こっていることを簡単に追跡できるだけでなく、来客を判別したり、会話をすることもできます。スマートエアコンは帰宅前にあらかじめ暖房をつけ、スマート照明は周囲や人の出入りに合わせ、適切な明るさに自動調整します。
2.開発に力を注いでいる企業
以下は、2020年集中的にIoTプロジェクト開発を行っているテクノロジーブランドになります。
Intel
Intelは2019年からIoTに多額の投資を行い、2020年度も、大きな期待を込めて引き続き当計画を進める予定のようです。具体的には、IoTアプリ開発補助を目的としたチップの開発を行っています。
現在、Intelはチップの改善によってMovidius向けに新技術の開発も進めています。この技術は現在のエッジコンピューティングの最適化サービスを大きく超えることも期待されています。
Nvidia
NvidiaもIoTテクノロジー分野の発展に力を注いでいる会社です。最近披露されたエッジコンピューティング向けの新しいEGXのプラットフォームを見た当分野の専門家たちは、NvidiaのプラットフォームがIoTソリューションだけでなく、AI、5Gインフラ始め、都市部の道路から工場の床、生産チェーンまで、全てのエッジ環境下でも取り入れられるのではないかと期待を高めています。
Claroty
IoTについて言及する際、おそらく皆さんが最も関心をよせる話題はセキュリティについてでしょう。このセキュリティこそ、Clarotyが現在注視している方向性でもあります。Clarotyは100万USDの支援金を集め、有数のIoT保護技術を提供する会社となっています。しかし、Clarotyの目標はそれより高く、情報テクノロジーと運用テクノロジーの間のセキュリティギャップを埋めるため、Druvaの元CEOでSiemensの元幹部Thorsten Freitag氏をCEOの座に雇い入れました。
Freitag氏は、財産管理保護、セキュリティ管理、SIEMを含む情報テクノロジー部門のため、Clarotyのデータを使いやすく改善したいと宣言しました。
Hitachi Vantara
2020年、Hitachi VantaraはIoT技術に巨額の投資を行っています。このことは、親会社である日立が、IoT向けに会社のLumadaソリューションの要とするため、Hitachi Vantara とHitachi Consulting を合併すると発表したときに裏付けされました。
会社合併の一部として、元CEOの Brian Householder氏が他の運営幹部となったのを機に、元日立の幹部、徳田敏昭氏がHitachi Vantaraの重役会長兼CEOに就任しました。このことは、2020年における技術へのIoTソリューション応用の促進の可能性について、会社に好感触を与えています。
Appota
Appotaはエンターテイメントテクノロジー分野で活動する会社ですが、2019年AppotaHomeプロジェクトを皮切りに、IoT分野に進出することを公表しました。AppotaHomeはAppotaがテクノロジー設備を通して家庭向けの全面スマート化ソリューションを提供します。
リリースされたスマートロック製品シリーズAN1、AS1、AM1は、Appotaが開発したアプリを介した操作もしくは管理を行った際、目を見張る性能を持ち合わせています。スマートロックの開発に成功した今、利用者に更なる利便性とIoTがもたらす体験を届けるため、今後Appotaは引き続きスマートホーム製品をリリースする予定です。
まとめ
今後来たる科学技術の改善や情報テクノロジーの発展、IoTの普及は、ベトナムにおける多くの業界、分野、サービスに影響を与えるのは間違いありません。IoTは経営や企業運営のプロセスの在り方に大きく反映されていくでしょう。