2022年の情報テクノロジーの展望_1
インターネットテクノロジーはもはや追いつけないほどのスピードで進化しています。iPhoneがリリースされた2007年6月29日は本当の意味でテクノロジーが飛躍していく節目となりました。あれから約15年、現在ではその当時のiPhoneのユーザーはもはやおらず、時代遅れで性能も大変悪いと感じられるほど技術が格段に進歩しているのです。
別の例もあげましょう。2013年には映画製作および自作の映画のストリーミング配信のみを行っていたNetflixですが、今ではほとんどのSmartTVにアプリが搭載されている世界最大のOTTサービスとなっています。これらはテクノロジーやそのトレンドが目まぐるしく変化していることを体現している事例でしょう。重ねてコロナウイルスの出現がテクノロジーの進歩を後押ししており、様々な分野で大きな変革を迎えています。
本日は2022年の最新技術のトレンドとそれらの展望を見ていきましょう。後半は2022年の情報テクノロジーの展望_2に続きます。
2022年Topテクノロジートレンド
- AIの積極的な展開と活用
- オフィスと仕事場の仮想化・デジタル化
- SNSや商業プロジェクトのAR化
- インタラクティブストリーミングとランダムなチャット機能
- クラウドの発展
- 技術ソリューションとソフトウェアへの期待
1.AIの積極的な展開と活用
つい最近までAIの存在は空想科学から生まれたものとして認識されていました。しかし、現在AIはもはや私たちの日常生活に無くてはならないものとなり、多くの分野で活用されています。
製造:組立工程や生産の自動化にAIが導入され、人手不足を解消しています。
金融:AIを用いた商取引や自動化、情報テクノロジーを活用するアプリケーションの開発が行われています。
医療:複雑な医療データの解析や診断、治療を行います。IBM、Microsoft、Google、Intel、Medtronicなどの大手ITグループは医療における情報テクノロジー開発に多額の資金を投入しています。
教育:AIを使ったParlaなどの外国語の学習、生徒一人一人に合わせたカリキュラムの作成など。AIが革新を起こす余地がまだ多く残る分野です。
また、出会い系アプリなどでもAIはユーザーの分析や相応しい相手を見つけるサポートをしてくれます。
2.オフィスと仕事場の仮想化・デジタル化
コロナウイルスは社員がオフィスにいなくても、同僚、顧客、上司と十分にコミュニケーションをとることができ、効率よく仕事ができることを証明しました。現在の技術によってほとんどの仕事を自宅でできるようになり、ツールの仮想化・デジタル化の可能性は広がりつつあります。例えば、スウェーデンの大手電気通信会社EricssonはVRゴーグルを使った社員教育を行っています。
3.SNSや商業プロジェクトのAR化
数年前にポケモンGoが世界で大流行したのは記憶に新しいです。これはスマートフォン、SNS上でのAR誕生の第一歩に過ぎません。現在Instagram・Snapchatの加工やフィルターは一般的なものとなっています。これらAR技術を娯楽や自己表現に使う以外に、広告戦略に取り入れるブランドも多くなっています。
ARを使用した商業プラットフォームも広がっており、Gucciは2020年6月にスニーカーの試着機能を追加しました。プログラムが体の部分を読み込み、選択した靴をすぐにあてがいます。L’Oreal も同様な性能を追加しました。これらの技術は注目や関心を集めるために使われているのです。一方、IKEAはAR技術をより実用的に活用しています。選んだ家具を部屋の中に置くシミュレーションを可能にし、スマートフォンの画面を通して、部屋に合った家具を簡単に見つけることができます。
4.インタラクティブストリーミングとランダムなチャット機能
10から15年前、速くて制限なしのインターネットが存在するのは先進国のみでしたが、現在は地球上のほとんどの場所にあります。4G・5Gが普及し、回線やモデムも必要なくなりました。様々な方法で生中継や動画配信が行われ、スピーディーな情報検索やコミュニケーション、マッチングが実現できるようになりました。
インターネットによる生中継の制限は無くなり、どこにいてもリアルタイムで視聴できるようになりました。その例として、イーロンマスクのスペースXがロケットの打ち上げを生中継しました。こういう事例は今や珍しくもありませんが、多くの国で更に増加しています。
こういったことは、個人で行うことも可能です。Instagramで個人配信をしたことがある人も多いでしょう。他のSNSも同じで、FacebookやYouTubeは動画配信サービスを提供していますし、bazoocamなどのランダムビデオチャットサイトにもこのような機能があります。
5.クラウドの発展
クラウドの国内外の市場規模は着実な成長を続けています。2021年10月時点の2021年国内プライベートクラウド市場は、2020年より35.8%の増加が見込まれています。
多くの企業がクラウドを利用して、仕事のプロセスの最適化を図っています。アメリカのITグループが自らのクラウドインフラを拡大して大きな利益を上げていますが(Microsoft Azureは47%増、Google Cloudは43%増)、これらはまだ序盤に過ぎないでしょう。一般のユーザーもクラウドの利用が増えており、AppleのiCloudやGoogle Driveの同様のサービス、DropBoxなどが典型的です。また、クラウドゲーミングも現れ、GeForce NOW、PLAYKEY、PS Now、Google Stadiaなどが率先しています。
6.技術ソリューションとソフトウェアへの期待
リモートワークへの転換が、技術ソリューションとソフトウェアの需要を高めています。コロナウイルスパンデミック前は、労働者や生徒・学生に会社や学校が必要なものを供給・配布していたのが、今は必要な機材など全て自分で用意しなければなりません。このような背景から、デスクトップパソコンやノートパソコン、ネットワーク設備、オフィスアプリケーション、3Dエディターといったソフトウェアなどの需要は日々増え続けています。ソフトウェアの需要の高まりと共に、ハードウェアの需要も伸びていますが、コロナウイルスの影響で生産停止や遅滞している場合もあり、2022年度も部品不足の状態が続きそうです。
後半はこちら☞2022年の情報テクノロジーの展望_2
本日は私たちの生活を変える2022年のトレンドの一部をご紹介しました。おそらく、2022年も私たちが予想もしない全く新しい技術が生まれていくでしょう。そんな中でも、私たちは現在のトレンドを追い続け、より面白い体験をしていきたいものです。
2NFソフトウェアグループはベトナム発のITソフトウェア会社です。弊社は常に新しい知識や技術にアプローチし、日本のお客様により良いソリューションを提供しています。日本にもオフィスを構え、お客様と二人三脚で開発を行っています。オフショア開発を検討されている方、開発費用を抑えたい方など、無料のカウンセリングも行っておりますので、どのようなことでも是非一度ご相談くださいませ。