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Web3の本質とは?

投稿時間: 22:09, 08/08/2023

今このサイトを見ているあなたは現代のWebユーザーです。現在私たちが閲覧しているwebサイトは、20年前の当時のものと全く異なります。それではWebはテクノロジーの発展に伴い、どのように進化してきたのでしょうか。そして今後どのように変化していくのでしょうか。Web3.0は今現在のインターネットの将来なのでしょうか。本日はWeb3について一緒に見ていきましょう。

Webの発展の過程

 これまで何年にもわたってWebやアプリは進化を続けてきました。今やそれらが未熟で不便であった時代のことなど知らない人も多いでしょう。Webの発展には大きくわけて三段階あります。それが、Web 1.0、Web 2.0 、 Web 3.0です。

Web1.0

 Web1.0はWeb発展の基礎を築いた過程です。Web1.0は通常、ブラウザやwebサイトが普及する90年代以前のコンピューターネットワークについて指します。基本的に、Web1.0を利用する人は2つのタイプに分けられます。まずはwebサイトを独自に作るコンテンツ製作者、web所有者(組織・個人・会社)です。当時のwebサイトはシンプルに文字や画像で情報や知識を提供するものでした。そしてもう一方は体験ユーザーです。ユーザーは情報を受け取るのみで、コンテンツについてやりとりはできませんでした。当時のコンテンツは現代のような動的HTMLでなく静的コンテンツサイトだったため、ほとんどがエンドユーザーとの双方的コミュニケーションが不可能でした。

Web2.0

 Web2.0は2000年代中頃より始まりました。インターネット接続が簡単になったことやオンライン上取引が可能になったことで、Google、Amazon、Facebook、Twitterなどの大手プラットフォームが発達し、インターネット上で広く利用されるようになりました。そして現在の私たちも今体験しているのがこのWeb2.0です。ユーザーとの双方間のコミュニケーションができるようになったことがWeb1.0との大きな違いです。

 Web2.0では技術者でなくてもwebを構築することが可能で、誰でも簡単にアプリが使えるようになりました。FacebookやInstagram、Twitterなどを使えば自分のアイデアを手軽に世界へ発信できますし、YouTubeで動画をアップすれば、世界中から視聴でき、コメントを共有することも可能です。Web2.0の運用構造はシンプルであるため、世界中で多くの人々がクリエイターとして活躍しています。SNSでよく目にするYoutuber、インスタグラマー、ゲーマーなどがその代表です。

Web3.0

 Web3.0の本質はBlockchainテクノロジーのアプリで、インターネットの未来の姿と言われています。暗号通貨でよく知られているBlockchainですが、現在の大手Google、Facebook、Twitterなどのプラットフォームに代わり、非集中性プラットフォーム上で匿名に近い状態で活動を行います。

 当初Web3.0はWorld Wide Web(WWW)を発明したティム・バーナーズ=リーによってセマンティックWebと呼ばれており、よりスマートでオープンな自律型インターネットを目指して作られました。セマンティックWebでは、MetaverseのVR空間と組み合わせたAIの頭脳によって人間のようにコンテンツを処理します。Web3.0において、ユーザーはプラットフォームとの相互作用が改善されるだけでなく、データ管理やIDセキュリティーを主体的にコントロールする権利が与えられます。

 Web3.0は一定のサーバー上でアプリを構築・展開したり、データの保存を一つのデータベースで行いません。Web3.0のアプリ、もしくは非集中性のブロックチェーンのインターネット上で稼働するアプリ、あるいはこの二つを組み合わせによって暗号通貨をベースとしたプロトコルが生まれました。これらアプリはDapps(分散型アプリケーション)と呼ばれ、Web3.0のでは頻繁に耳にします。

Web3はどのような働きをするのか

ブロックチェーン内でユーザーの活動を記録できるため、Web3ではどんなネットワーク環境においてもデータが利用でき、たった一つのアカウントで各サイト間を連結することも可能です。またプライバシーの保護や、明確性の向上、中間者の排除、データ所有権やデジタルアイデンティティソのソリューションの促進にもつながります。Web3.0は巨大なデータベースのようなもので、インターネットの情報へアクセス・検索を行い、ユーザーの疑問に答えるほか、ユーザーについて理解しています。いわば、アドバイザーや秘書のような役割を果たすのです。また、ブロックチェーン技術では取引やコミュニケーションをオンラインで直接行うことができ、仲介するサービスやサーバーをまたぐ必要がありません。

例えば…
あなたはデートに行くことになり、食事の場所や料理、交通手段など調べることにしました。通常のFacebookやGoogleでは、キーワードを基に表示された情報から、ユーザーは欲しい情報を選り分けなければなりません。一方Web3.0はあなたをサポートし、あなたの代わりに調べてくれます。情報元を理解して絞り込み、分析・比較を経て、最もふさわしい選択肢を提案します。これをAIやメタバースと組み合わせた場合、さらに興味深い体験ができるでしょう。

Web3の長所

非集中、非仲介

ブロックチェーン上で構築・開発されたWeb3アプリは直接的なやり取りや取引ができ、他人や他組織の制御下に置かれることはありません。現在のWeb2.0では情報データは開発者のプラットフォームに保存されますが、Web3では情報は複数の場所で保存される分散型で、活動を仲介者などをを挟むことはありません。

信頼性が高い

個人データはユーザーの完全な制御の下、セキュリティ対策がされるので、キーワードやパスワードが漏洩した場合を除けば、ハッキングから財産を守ることができます。ハッカーによるユーザーの個人データ盗取は不可能になるのです。

自己管理

Web3では情報やデータはユーザーの手で自己管理されます。ユーザーが故意に行う場合を除けば、それらが流出することはありません。プラットフォームのサーバーにおいてデータを管理するFacebookやGoogleと正反対の技術です。

複数のバックアップ

Web3のプラットフォームやアプリには集中システムのような中央サーバーがありません。それらは昼夜問わず連続的にかつ同時並行で存在するため、停電やハッカーによるサーバーの破壊などによるサーバーシステムのダウンの影響を全く受けません。

データのステータス

情報、ゲーム、投稿、作品、メッセージの内容など、あらゆるデータはインターネットがある限り半永久的にWeb3に存在し、他人によるアクセスや改ざんは起こりえません。ユーザーは好きな時にアクセス・ディスコネクトが自由にできます。

Web3の短所

巨大なガベージ

ネットワークが非集中・分散型であるため、Web3にデータが大量に入力されると、価値のないガベージ(ごみ)もネットワークに保存されてしまいます。そうなれば、ユーザー体験が低下します。また、未成年に不適切なものや不健全なコンテンツ(18禁、暴力、戦争など)も問題になっています。一度オンチェーンしてしまうと、それらの情報は永久的に残り、誰にも操作ができません。

法的問題

センシティブな内容や問題(政治、宗教、戦争など)についても、誰も制御ができない点がWeb3開発にあたっての大きな障害です。相手を挑発する内容や誤った情報が故意に流されれば、制御が難しいため事態が複雑になる一方です。また、非集中Webによって各国の現行規則の施行を難しくなる背景もあります。

ユーザーを選ぶ

現在、ブロックチェーンやWeb3は信頼を築き、実用的応用を目指している最初の段階です。性能や使い方は複雑であるため、高齢者やテクノロジーに精通していない人などには理解が難しい部分もあります。ブロックチェーンやWeb3の利用にはユーザーに一定のテクノロジーの知識が求められるのです。現代のWeb世代にの中は徐々に非集中テクノロジーに移行を始めている人もいます。

拡張能力

一度保存された情報やデータは永久的にWeb3ネットワーク上に残るため、時間を追うごとに保存に負荷がかかるのが問題です。取引処理やデータの読み込みにかかる時間が月日と共に長くなっていくのであれば、ユーザー体験は最悪です。Mina Protocolのブロックチェーンは、この問題を解決するソリューションの一つで、世界で最も軽いブロックチェーンとしてスピーディーに保存や読み込み可能です。

処理速度

ブロックチェーンの基本的性能のため、ボタンによる認証が必要なので、処理速度が落ち、ユーザー体験を低下させてしまいます。

Web3と仮想通貨(crypto )

CoinMarketCap社によると、Web3とは、システムとして拡大でき、非集中的にデータが互いにつながって、仲介プラットフォームによる制限をうけないwebであると定義されています。ブロックチェーンや保存された元帳は明確かつ安全な環境を構築するので、非集中プラットフォーム上のインフラがGoogleやFacebookなどの大手テクノロジーに代わる技術となっていくでしょう。現在crypto のコインやトークン、アプリや市場プラットフォームのほぼ100%がブロックチェーンのネットワーク上に構築されています。

Web3の未来

インターネットはFacebookやGoogleなど仲介プラットフォームを経由して世界をつなぎ、デジタル社会の信頼を築いてきました。しかしこれは、間接的にそれらプラットフォームに依存し、ユーザーは費用とリスクを抱えることになっていました。そこで生まれたWeb3は、現在多くの大企業が開発に参加しており、“ただの机上の空論であったWeb3は今やシステムを築くパワーとなっている”とTwitter社のEsther Crawfordも述べています。Facebookより名前を変え、メタバースを優先的に開発しているMeta社の挙げた原則のうち、仮想現実空間におけるインタラクティブや一貫サービスはWeb3の一部であります。 

また、Web3ではどんな個人・組織・企業でも、世界中のパートナーとの事業や、価値や情報の交換を実現できます。これまで仲介者を通して、世界につながるために築く必要のあった“信頼”のハードルを下げ、より多くの相手と取引ができるようになったということです。 

Web3は今後、人間と機械の間のコミュニケーションを超え、規模を拡大していくでしょう。AIやメタバースとの組み合わせなどによって、可能性は更に広がりを見せていきます。これは企業やビジネスモデルに全く新しい風を吹き込んでいくはずです。

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