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今ブロックチェーンゲームが熱い!

投稿時間: 22:22, 08/08/2023

テクノロジーの発展と共に電子ゲームも進化を遂げてきました。近年、ゲーム界で最も注目されている一つがブロックチェーンゲームです。ブロックチェーンの大きな特徴である非集中性や支払い構造など、これまでなかった性能を持ち、同時に既存ゲームの問題を解決したことで一躍ブームとなっています。今回はブロックチェーンゲームについて調べてみましょう。

<目次>

ブロックチェーンゲームとは

 ブロックチェーンゲームはブロックチェーンプラットフォーム上で構築され、インターネット上に分散型データベースを持っているので、固定のサーバーに集中することはありません。

 そもそも、ブロックチェーンはコンピューターインターネット上で共有されるデータベースであり、情報記録システムのような働きをします。新しい情報が記録されると、その情報は変化したり他の要素に作用されたりすることはほぼなくなります。このため、システムの改ざんがされにくくなるという利点があります。よって、このブロックチェーンを活用し、構築された電子ゲームのシステムは明確かつ厳密に分割され、既存のゲームのようにゲーム会社によって所有・コントロールをされることがありません。ゲーム会社に代わり、ユーザーやゲームのデジタル技術資産の所有者がゲームをコーディネートしていくことになります。

 また、ブロックチェーンの技術によってビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨が生まれ、売買が可能になりました。これと同様に、ユーザーはゲーム内の資産を所有することが可能になり、他のユーザーと直接的に取引することもできます。そして、既存のゲームにあった“pay-to-win(勝つために課金する)”という概念を無くし、ゲーム内アイテムのランダム性や唯一性を楽しむことができるようになったことで、より魅力的なユーザー体験を提供し、かつゲーム会社の業績を伸ばすことができます。

ブロックチェーンゲームの性能

 ブロックチェーンゲームは新しい機能を備え、仮想通貨とゲームの2つの分野間に積極的な相互作用を生みだしています。特に非集中性や、流動性、セキュリティー、ユーザーの所有価値そして支払い方法の多様化などが高く評価されており、電子ゲーム界の注目技術であるとされています。

1.非集中性

 非集中性はブロックチェーンゲームの最も大きな特徴です。既存のゲームでは通常ユーザーのデータベースは1つのサーバーで管理され、それを使用する権利はゲーム会社が握っています。しかし、ブロックチェーン技術がゲームにとり入れられたことで、資産は各ユーザーに割り当てられ、これらの資産にゲーム会社が手を加えることができなくなりました。つまり、ゲームの公正が確保されるのです。

2.セキュリティー強化

 通常ハッカーたちはゲームのサーバーシステムに侵入して、ユーザー情報を盗取したり、ゲームの運営メカニズムに影響を及ぼすなどします。

 そこで、ブロックチェーンを使えば、その特徴であるデータ分散性とデータの暗号化によって、ハッカーによる攻撃を最大限減らすことができます。つまり安全性の高い環境をプレーヤーやゲーム会社へ提供できるのです。

3.資産所有権

 ブロックチェーンゲームでは、ユーザーが所有しているゲーム内のアイテムはNFT(非代替性トークン)として管理され、ユーザーはそれらの資産の交換・取引をすることができます。ゲーム内の全ての取引はスマートコントラクトによって処理されます。契約は事前にプログラミングされたパラメーターに沿って処理され、変更することはできません。このため、ゲーム内のユーザー間の資産取引は安全かつスピーディーに行われます。 ちなみに、スマートコントラクトは完全に自動で行われ、ゲーム会社の干渉は必要ありませんので、個人のアイテム所有権は不変的です。 

4.play to earnの実現

 ブロックチェーンゲームではプレイして利益を得ること(play to earn)が可能です。ゲームをプレイしてアイテムやトークンを得ることができます。ブロックチェーンの特徴である公平さや簡単に変更できないことから、他のゲームと比べても信頼度も高まります。

 更に、ゲーム内で手に入れたアイテムや賞金は実際の価値に変換することができ、ゲームプレイヤーの現実的な収入源となっています。

5.新しい支払い方法

 かつてのゲームビジネスでは、大規模なネットワークに侵入され、顧客のクレジットカード情報漏洩・売買といった事例が多くありました。しかし、ブロックチェーンゲームではローカル仮想通貨や同様のトークンが利用可能なため、より安全でスムーズな支払いができます。

ブロックチェーンゲームの欠点

1.ユーザー体験

 ブロックチェーンゲームの大きな問題として、処理速度が挙げられます。例えばイーサリアムネットワークの処理速度は一回の取引につき15秒かかり、これは市場に出ている別のゲームよりかなり遅くなっています。

 また、ブロックチェーンゲームは頻繁なメンテナンスが必要で、ユーザーのプレイが中断されることもあります。これはブロックチェーンゲームの今後の課題であり、今後ユーザーの規模拡大に伴い、ネットワークの転換・格上げを行って処理速度の改善が求められています。

2.優秀な人材不足

 ブロックチェーンを活用したゲームのエコシステムはまだ新しい分野であり、まだまだ可能性を秘めています。現在のブロックチェーンゲームは種類やディスプレイ、様式も限られており、開発する人材が少ないのが現状です。ブロックチェーンゲームがブームやトレンドになるためには、多くの経験のある開発者が更に開発を進め、様々なアイデアを反映させていくことが必要不可欠です。

ブロックチェーンゲームの可能性

 2021年はブロックチェーンゲーム界にとって特別な一年でした。そして今年2022年には次の新たな一歩を踏み出そうとしています。ブロックチェーンゲームの新プロジェクトは、プレーヤーだけでなく投資家の注目も集めており、ブロックチェーンゲームがより多くの人々に広がっていくことが期待されています。その中で、特に注目されている開発トレンドをご紹介します。

1.Play-to-earn(ゲームして稼ぐ)

 コロナウイルス流行以降、ゲームで金を稼ぐことがブームになりました。これは、コロナにより多くの人々が失業した中、ブロックチェーンゲームが比較的安定した収入源となったからです。このトレンドは今後ブロックチェーンゲームが発展していく中で重要な要素となっていくでしょう。 

2.NFTの導入

 2021年、NFTゲームに20万ドルが投資されました。NFTの特徴をゲームに応用すれば、ブロックチェーンゲームユーザーはゲーム内資産を主体的に活用できるようになります。NFTの唯一性を活かし、ゲーム内資産には高い価値と汎用性が生まれ、更に多くのユーザーを引き付けることができるのです。

3.メタバースとの組み合わせ

 現在話題沸騰中のメタバースですが、ブロックチェーン技術を活用することで、メタバースは新しいVR世界を実現することができます。例えば、現実世界をコピーし独自の経済システムを持たせ、私たちはパソコンやVRイヤホン、スマートフォンでその仮想現実を体験することができるようになります。

4.スタートアップの場

 ユーザーの利点の他、ブロックチェーンゲームはeスポーツや仮想通貨市場における技術的成長の場にもなっています。ブロックチェーンを活用したPlay-to-earnゲームは、マーケティングに巨額の投資をしなくてもユーザーからの注目を浴びる大きなチャンスです。ゲームの需要が高まる中、スタートアップ企業にとって大変“おいしい”技術なのです。

 以上、ブロックチェーンゲームについて見てきました。仮想通貨と電子ゲームの組み合わせは面白いだけでなく、安全で経済性のあるゲームの体験が可能になります。しかし、ブロックチェーンゲームビジネスはまだ開発されていない部分が多く、大きな可能性を秘めている分野です。仮想通貨ユーザーだけでなく世界のゲームプレーヤーも、今後のブロックチェーンゲームの進展を心待ちにしています。

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