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AIが支える現代と将来の可能性を読み解く

投稿時間: 22:06, 09/08/2023

2020年開催予定だった東京オリンピックに際して、自動運転車が大変注目を集めたのは記憶に新しいものです。IT業界の今後について語るにあたり、『VR』『仮装通貨』、そして『AI』は切っても切れないものでしょう。AI市場は世界中で日を追うごとに顕著に発達し、そのシステム成長予測率は目を見張る数字をたたき出しています。また、AIとIoTを組み合わせるなど、AIの活用は底知れぬ力を秘めており、その開発・研究は日常生活を大きく変えることに直結すると言っても過言ではないはずです。本日はAI分野にフォーカスを当て、みなさまにご紹介します。

<目次>

  1. AIとは?
  2. AIの種類
  3. AIブームと他分野にわたる応用
  4. 日本国内AIシステム市場動向
  5. IoTとAIとの活用
  6. 2NFソフトウェアのオリジナルロボットのご紹介
  7. 終わりに

1.AIとは?

 AIは「 Artificial Intelligence」 の略で、人工知能とも呼ばれています。その位置づけはコンピューターサイエンスの一分野であり、AIの中に機械学習、またその中に、より高度な能力を実現できると注目を集めている深層学習(ディープラーニング)が含まれます。

 AIの大きな特徴として、自立性(常に誘導がなくても作業タスクを実行する)と適応性(経験から学び、今後のパフォーマンスの向上につなげる)があげられます。簡単に言えば、人間と同じように、自らの力で物事を判断・処理をし、経験したことを新たな知識として蓄積し、応用することができるということです。

2.AIの種類

 AIの種類は、「汎用型人工知能」と「特化型人工知能」の大きく2つに分けられます。

 「汎用型人工知能」とは人間と同等もしくはそれ以上の知能や汎用性を持ち、実際に多くのタスクをこなすことが可能なAIですが、現在まだ開発に至っていません。

 一方、現在この世にある全てのAIは「特化型人工知能」であり、人間同等もしくはそれ以上の知能を発揮できる範囲が限られています。つまり、それぞれのAIが固定の専門分野に特化し、AIが学習するには、大量のデータを取り込み、分析をしてパターンやルールを見つけ出すことが必要になります。

3.AIブームと他分野にわたる応用

AI分野は1950年代後半から現在に至るまで何度か開発ブームを経てきました。2010年ごろから始まり、今も続くAIブームは第三期に数えられ、AI開発歴史上最も進展し、活用や実用化に成功しました。それでは、なぜここ10年余りでこんなにもAI開発が急激に進んだのでしょうか。主な理由として、以下の事柄が挙げられます。

①機械学習、深層学習などの新AI技術の進歩

→画像/動画/音声の認識や自動運転が可能に。

②データの増加 

→2010年ごろからウェブ、SNS、スマホのセンサーからもデータが得られるようになり、AIの学習に使えるデータ量/種類が増えた。

③情報処理能力の向上 

→半導体チップの性能向上やGPU(画面処理に特化)の性能向上が、必要なコンピューターの高い計算能力を支えている。

 AIの主な用途は識別、予測、実行の3カテゴリに分類され、業界別・目的別に適したカテゴリのAIが活躍しています。

 AIは製造業、農業、交通、教育、金融業、マーケティングなど、あらゆる分野・業界で導入されています。AIが代替するようになったことで、それまでは人間が手作業で行っていたことが、より簡単に、より正確に、そしてよりスピーディーに行えるようになりました。

 また、ロボット技術の進歩を支えているのもAI技術です。AIの音声や画像認識技術を活かしたロボットは、より人間らしく、今や身近で、家庭用としても気軽に手に入るようになりました。

4.日本国内AIシステム市場動向

 AIシステム市場動向については、調査機関・会社によって数値は異なりますが、ここではIT専門調査会社 IDC Japan 株式会社の発表を参考にしてみていきます。

 2019年のAIシステム市場の市場規模(エンドユーザー支出額ベース)は818億4,400万円、前年比成長率は56.0%となりました。これはAIアプリケーションの需要の増加、AIの学習や推論の実行に不可欠な高性能コンピューターの需要の高まり、そして多くの企業がAIの複数利用を目的(ユースケース)とした実証実験(POC:Proof of Concept)や実利用へのプロジェクトが数多く実施されたことが要因となっています。

 2020年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、AIプロジェクトの停滞と共に市場成長スピードが減速することを考慮しても、前年比43.2%増の1,172億1,200万円、2021年以降は経済回復を受けて、前年比45.7%増と勢いが戻ると予想されています。

 以上から、2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は33.4%で推移し、2024年には3,458億8,600万円に上るとされ、AI分野の継続的な成長は確実なものであると言えます。

 AIシステム市場の今後として、各企業が更にAIの活用、複数利用に乗り出すことにより、それらのIT環境の複雑化が増すと同時に、AIの技術革新スピードが加速し、AIの開発自体の効率化や発展に貢献しつつ、一方で技術の陳腐化も以前より早まること、そして元々の課題であるAI技術者の深刻かつ長期的な人材不足への対処の必要性が挙げられます。

5.IoTとAIとの活用

 AIと共に、IoTも最近よく耳にするワードです。IoTは「Internet of Things」の略で、身の回りにある様々な製品がインターネットと結びつくということを指します。IoTによって、家電製品や車、住宅にある、ありとあらゆるモノがインターネットとつながり、様々なサービスを提供できるようになりました。指示をすれば自動で家の電気を消したり、音楽を流したりするスマートスピーカーがそのいい例でしょう。

 AIがデータを分析して活用するのに対し、IoTはAIが分析するデータ(ビッグデータと呼ばれる)を収集します。IoTは様々な情報をリアルタイムで取得できる技術なので、人の行動様式やバイタルデータ、自動車走行にまつわる情報などを可視化、収集、蓄積することが可能になります。IoTの収集した大量で適切な種類の質の高いデータはAIがデータ分析の精度を上げることにつながります。今後AIとIoTの普及の流れはますます加速し、新たな価値を創出していくことでしょう。その過程で、リアルタイムで大量の情報を送受信することも可能な5G「第5世代移動通信システム」(4G LTEに比べ通信速度が約100倍)がカギとなると言われています。

AIとIoTの活用サービスは3つのタイプに分かれます。

①AI活用技術の精度向上

機械学習や画像・音声認識、自然言語処理などの技術が適応されたサービス。音声認識や画像認識などの精度は、蓄積されたデータの質量によって変わるので、IoTとの活用により、更に精度が向上する。

②専門分野における代替労働力

農業分野や医療分野など、これまで専門家の知識や経験に依存していた分野において、AIが大量のデータをもとに適切に判断する。

③データ収集

これまでデータとして存在しなかった情報を数値として可視化し、AIの適応範囲の拡大する。

6.2NFソフトウェアのオリジナルロボットのご紹介

ロボット開発は専門的な知識と高度な技術が求められます。弊社2NFソフトウェアはAIプロジェクトやロボットの開発の経験が豊富で、独自開発したロボットは高い評価を受けています。

弊社のオリジナルロボット、“受付ロボット”の紹介動画です。

このロボットは、精度の高い顔認識AIを搭載し、社員からお客様まで、幅広い利用対象者が便利な機能を利用することができます。

ロボットの主な機能は以下となります。

+社員を認識した場合:挨拶し、出社・退社時間を保存します。

+お客様(初認識)を認識した場合:挨拶し、名前を伺います。

+ロボットはGoogleのAPIコールで音声認識し、会話をすることができます。ロボットは5か国語(英語、日本語、イタリア語、フランス語、ドイツ語)が使用可能です。

+顧客との会議の作成や、会議時間のチェック

7.終わりに

 今回のブログは、人工知能、AIにフォーカスを当て、様々な面から多角的にAIに迫りました。現場で需要が高まると共に、世界のIT業界でも常に高精度で新しいAI技術、トレンドに沿ったAIの開発が求められ、競争の生き残りを決めるものでもあります。

 弊社2NFソフトウェアでは、会社設立当時からAI研究に積極的に取り組み、請求書認識ソリューションや顔認識AIを利用したロボット開発など、高機能なAI関連のプロジェクト開発実績が多数あります。

 AIの導入を検討されているお客様、AIの研究開発の依頼先を検討されているお客様はぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。


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