オープンソースの概要 ～種類・利点・ライセンス～
オープンソース、オープンソースソフトウェアは、インダストリー4.0の発展に多大な貢献をしているツールです。今日のネット社会に適応ためにも、この２つのキーワードは無視できません。本日はオープンソースについて、詳しく見ていきましょう。
＜目次＞
- 概要
- 誕生の背景
- 種類
- メリット・デメリット
- ライセンス
- 商用ソフトウェア(Commercial Software)
- 限定トライアルソフトウェア(Limited Trial Software)
- GNU一般公的使用許諾(General Public License：GPL)
- BSDライセンス (Berkeley System Distribution)
1．概要
オープンソースとは？
オープンソースとはコード及びソースとして提供されているソフトウェアで、無料且つ著作権もありません。ユーザーは自由に編集、改変、開発、アップデートすることができます。
オープンソースはフリーかつ“システム所有”の権利も得ることができるため、ビジネスマンたちに重宝されています。
オープンソースソフトウェアとは？
オープンソースソフトウェア（またはOSSと呼ぶ）は誰でも閲覧・編集・改変が可能な公開ソースコードで、もちろん自由にソフトウェアも開発できます。公表されておらず、改変も許可されていない“独占”“クローズ”ソースコードの反対にあたります。
2．誕生の背景
オープンソースの概念の誕生は20世紀中期まで遡ります。しかし、当時は法関係を巡って論議され、開発には至りませんでした。1985年にRichard StallmanがFree Software Foundation (FSF) を立ち上げ、GNU Projectの開発を進めた結果、無料のOSであるGNUが誕生しました。
GNUはkernelというソフトウェアを持ち合わせています。最も有名なkernelは 最初にLinus Torvaldsが作ったLinux kernelです。OSとkernelの組み合わせはGNU/LinuxOS、またはLinuxと呼ばれます。
“オープンソース”という言葉は1998年2月Tim O’Reilly主催のテクノロジー業界のリーダー特別シンポジウムにおいて正式に承認されました。その月末にはオープンソースソフトウェア開発を促進するNPO法人のEric Raymond とBruce PerensによってOpen Source Initiative (OSI) が立ち上がりました。
3．種類
★機能別
OS
：Linux, Unix, Android,…
オープンソースOSは、開発者が対象を問わず手を加えることを許可したOSであり、ソースコードの編集やカスタマイズで新しいOSをつくり、営利目的以外に使用することができます。
LinuxはUbuntu, Linux Mint, Fedoraといった現在のオープンソースOSの生みの親であり、AndroidもLinuxを基にGoogleが開発しました。
これらのオープンソースOSは利用時に料金は発生しませんが、ユーザーはWindows、iOS、TizenOSなどが提示するライセンスを遵守して開発や改変を行わなければなりません。
データベース
：MySQL, Cassandra, PostgreSQL, Cloudscape, SQLite,…
MySQLは世界で最も一般的なオープンソースフリーデータベース管理システムで、アプリ開発にも大変好まれ使用されています。
PostgreSQLはリレーショナルデータベース管理システムで、対象はPOSTGRES上に依存します。バージョン4.2はバークレーにあるカリフォルニア大学のコンピューター科によって開発されました。PostgreSQLは商用データ管理システムにこれまでなかった重要な概念を与えるきっかけとなりました。
デスクトップアプリ
：Open Office, Xara Xtreme, GZIP, Eclipse,..
OpenOffice.org または OpenOfficeは無料オフィスアプリケーションスイートです。オープンソースはSun MicrosystemsのオープンソースStarOfficeバージョン上に構築されました。
Xara Xtreme LXは最初はLinux向けのオープンソースバージョンでした。
GZIPはファイル形式およびソフトウェアアプリケーションで、ファイルの圧縮や解凍、初期のUnixシステムやGNU向けに使われました。
サーバー
1991年に最初のウェブサーバーが誕生してから、Apacheはウェブサーバーの基準と見なされていました。時代が進むにつれ、様々なクオリティのオープンソースウェブサーバーが現れました。
Webサーバー: Apache; NGINX; Lighttpd
Mail サーバー: SENDMAIL; QMAIL; POSTFIX; EXIM
File サーバー: XtreemFS; HFS; Openfiler
★オープンソースソフトウェアの分類
PHPプラットフォームwebアプリ
現在、多くのWebプログラミングプロジェクトにPHP言語は使用されています。そのため、PHPのWebアプリ群に属するオープンソースソフトウェアも大変一般的です。
Webアプリの利用例として、
Webモール、オンラインショッピング、オンラインオークション、Wikipedia、Weblog、 MMORPG、ディスカッションフォーラム、内容管理システム、人事管理ソフトウェア
などが挙げられます。
CMS/Portal専用
CMSオープンソースは非常に一般的で使いやすい管理システムです。Drupalは 2007年から2009年まで３年連続で、出版社Packtによって選ばれる最も価値のあるCMSオープンソース賞を受賞しました。また、2009年にはベストPHPCMSオープンソース賞にも選ばれています。
Joomlaはオープンソース内容管理システムで、GNUライセンスに沿って無料で提供されています。Mamnoから開発され、PHP言語で書かれているだけでなく、MySQLデータベースへ接続し、ユーザーがインターネットやイントラネットに内容をアップしやすいという特徴があります。
フォーラム
フォーラムはインターネットから生まれた重要なソフトウェアの一つです。
フォーラムオープンソースソフトウェアは通常、以下のような主機能が備わっています。
個人ページ編集、文章編集ソフト、個人メッセージ、コメント内のサイン、階層システム
PhpBBはフォーラム構築に使われるソフトウェアパックです。PHP言語で書かれ、MySQLといったデータベースを使用します。
Phorumという名前はPHPとForumの組み合わせから生まれ、GPLの下配布されましたが、その後BSD体系のPhorumライセンスに変更されました。
ブログ
WordPressはブログを作成する一般的なツール、オープンソースソフトウェアです。
Dotclearはオープンソースブログ投稿アプリケーションで、GNU GPLv２の下配布されています。2002年からOlivier Meunierによって初期開発されました。
TextpatternはPHPとMySQLに基づいた、無料のオープンソース内容管理システムです。
Eコマース
WordPressはブログを作成する一般的なツール、オープンソースソフトウェアです。
Dotclearはオープンソースブログ投稿アプリケーションで、GNU GPLv２の下配布されています。2002年からOlivier Meunierによって初期開発されました。
TextpatternはPHPとMySQLに基づいた、無料のオープンソース内容管理システムです。
ERP
Enterprise Resource Planning（企業資源計画）は現在では会社や組織にとってなくてはならないものになっています。組織ごとにソースコードをカスタマイズできるため、オープンソースERPソフトウェアは最適でしょう。
Dolibarr ERP CRMは無料のソフトウェアパックで、あらゆる規模・バックグラウンドの組織、またはフリーランサーでも使用が可能なオープンソースです。
OrangeHRM 1.0はSoureforgeに配布された無料且つオープンソースバージョンで、社員情報管理、報告や社員のセルフサービスなどの機能がついています。
教育
ソフトウェア構築の理解、思想の変化、研究環境の創出、研究時間の短縮などを目的として、教育業界においてオープンソースソフトウェアの活用がされています。
Moodleは教育管理システムのバックグラウンドソフトウェアで、対話式のオンラインコース構築を目的として設計されました。
Atutorは学習内容管理オープンソースシステムの一つで、学校での使いやすさや応用を重視して設計されました。
ClarolineはGPLオープンソースライセンスに沿って配布されたeLearning と eWorking共同のプラットフォームです。
Social Networking(OSSN)
Social Networking(OSSN)はPHP言語で書かれ、急成長しているソーシャルネットワーキングサービスソフトウェアで、その開発コミュニティは巨大です。
Ossnは情報技術者やプログラマーコミュニティの貢献によって多くの言語へ対応しています。
Elggは個人や組織に必要なコンポーネントを提供し、オンラインの社会環境を作るオープンソースソーシャルネットワーキングサービソフトウェアです。ブログ、ファイル共有、ネットワーク、グループなどといった機能があります。
DolphinはWindows, Linux, MacOS và Android上で作動するGameCube や Wii 向けの無料オープンソース電子ゲームのコントロールコンソールエミュレータです。
.NETのwebオープンソース
OrchardはASP.NETアプリを構築したり拡張するため、共有コンポーネント（shared components）を作成します。アプリはこれらのコンポーネントを活用して、エンドユーザー、デザイナー、開発者、ウェブ専門家たちの需要に応えます。
MojoPortal はマルチプラットフォームで、オープンソースである内容管理システムです。ASP.NET専用であり、C#言語で書かれています。
DotNetNukeはASP.NET上でVB.NET言語で書かれたオープンソース内容管理システムです。
4．メリット・デメリット
メリット
・安定性・信頼性
通常、オープンソースソフトウェアの信頼性は高いです。
・クリエイティブな思想
ソースコードが公開されているため、そこから多くの人が研究し、さらに成熟したアプリケーションを開発することができます。
・便利な機能
オープンソースソフトウェア上では、作成者の許可なく複数人が共同作業することが可能です。そのため、著作権のあるソフトウェアと比べ、修正・更新・アップデートがすぐに可能です。
・著作権や知的財産権の侵害問題が発生しない
デメリット
・セキュリティー問題
これは非常に致命的な問題で、ネット上で広く普及しており、インターネットにアクセスすれば誰でもダウンロードすることができることが原因です。ハッカーたちにも情報が筒抜けであり、そこからデータが盗用されたり、webサイトの操作が妨害されたりすることにつながります。
・サポートサービスの制限
オープンソースのソースコードは多くの開発者がボランティアで書いているため、ベンダー側もwebサイトの詳細をくまなく把握することは難しいです。そのため、バグが発生したり、機能追加のアップデートを行いたい場合、ベンダーは対応できません。
・独占権の不足
この構築方法はweb設定と呼ばれ、プログラミングやデザインではありません。そのため、専門的な知識がなくても構築が可能です。このため、webサイトのある1つの機能、配置、様式を多くの人が共同所有する状況は避けられません。
5．ライセンス
商用ソフトウェア(Commercial Software)
・製作者やメーカーに著作権が属し、バイナリコードとして提供されます。
・購入したユーザーには配布する権利はありません。
限定トライアルソフトウェア(Limited Trial Software)
・商用ソフトウェアのトライアル版で、無料で提供されます。
・ユーザーに製品を紹介し、購入を促進します。
・機能の制限や試用期間（通常60日間）が設けられています。
GNU一般公的使用許諾(General Public License：GPL)
・このライセンスを取得したプログラムはソースコードを公開しなければなりません。
・当ソフトウェアを改変し場合も、その改変に対してGPLを取得しなければなりません。
・プログラムを公開する際、ライセンスに定めない制限を設けてはいけません。
・GPLを持つソフトウェアの所有者はソースコードを作成・公開した人と同様な権利（改変・複製・公開する権利）が与えられます。
BSDライセンス (Berkeley System Distribution)
・著作権情報のソースコードファイルに、ソフトウェアを作成した開発者の功績を記載します。
・初期の発行者は、修正されたオープンソースソフトウェアによって発生したいかなる損害にも法的な責任を負いません。
本日はオープンソースについてご紹介いたしました。オープンソースは活用できる幅が広く、現在のIT技術はオープンソースなくては実現していませんでした。そんなオープンソースを使ってのソフトウェアの開発を検討されている方は、お気軽に2NFソフトウェアの無料カウンセリングをご予約くださいませ。
この記事は以下のサイトを翻訳・改変したものです。
https://www.thegioididong.com/game-app/phan-mem-ma-nguon-mo-la-gi-1358405#subqmenu4
