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2023年までのモバイルアプリ開発トレンドの見通し

投稿時間: 22:27, 09/08/2023

 スマートフォンの普及が広まると同時に、新トレンドも生まれます。今後数年でモバイルアプリ産業は新たなステップを迎えるでしょう。確実かつ最大限に成長するには、最新のモバイルアプリ開発産業とつながって初めて可能になると言っても過言ではありません。Techaheadcorp.comのレポートによると、世界のアプリ開発産業は2021年に6.3兆ドルまで伸び、かつ2023年にはアプリによって9,352億もの売り上げを叩き出すと予測されています。それと共に、ユーザー体験がより便利でスピーディーになるよう、モバイルアプリの改善が進められています。

今回2NFソフトウェアは、2020年及びこの先数年にわたって、モバイルアプリ市場で現在鍵を握っている・今後存在感を現していくだろうトレンドについてご紹介いたします。

<目次>

  1. AIとその先
  2. アンドロイドのインスタントアプリ
  3. ヘルスケアにおけるIoTの導入
  4. ウェアラブルデバイスの台頭
  5. モバイルアプリ内でのブロックチェーン利用
  6. モバイルページの高速化 (AMP – Accelerated Mobile Pages)
  7. モバイル・クラウド・コンピューティング
  8. 5Gサービスの影響
  9. ビーコンの出現
  10. アプリケーションパフォーマンス管理(APM)
  11. エンタープライズモビリティ管理(EMM)
  12. ユーザーのニーズに沿ったアプリ

1.AIとその先

AIはアプリを更にスマートにするに最も相応しいテクノロジーであることに間違いありません。既に私たちの周りにはSiriや Alexa、GoogleAssistantなどといった固定のタスクをこなすスマートアシスタントが出現しています。しかし、それだけにとどまらず、機械学習やAI補助チップ等といった、AIを強力なツールとしてモバイルアプリと組み合わせることで更なるスマート化を図ることも可能です。

2.アンドロイドのインスタントアプリ

2016 年にGoogleによってインスタントアプリがお披露目されてからというもの、アプリによるユーザー体験は向上しました。インスタントアプリは多くの性能を提供するウェブサイトのような働きをし、様々な機能と共にユーザーの心を掴んで離しません。アプリのデモ版のような役割を果たすだけでなく、アプリをインストールせずアクセスすることも可能です。つまり、インスタントアプリは小さいサイズでウェブサイトの各機能が利用でき、かつメモリ不使用という素晴らしいユーザー体験を与えるのです。

3.ヘルスケアにおけるIoTの導入

Internet of Things (IoT)を組み合わせたモバイルアプリは、病人の観察や健康に関するアドバイス、またはユーザーが健康観察をするのに役立ちます。モバイルアプリによるリアルタイムな健康観察は、現代の需要であると共に、IoTの使用によって時間の節約及びセキュリティー強化にもつながります。

4.ウェアラブルデバイスの台頭

スマートウォッチ、スマートリング、スマートバンドといったウェアラブルデバイスはスマートデバイスの使用方法を完全に変え、2019年には約338億円の売り上げを記録しました。これらのデバイスはスマートフォンと連携でき、2020年末には更に独立したものになりました。

5.モバイルアプリ内でのブロックチェーン利用

テクノロジーが発展していくにつれ、セキュリティーに関する問題についてよく耳にするようになりました。ユーザーの個人データは常に侵されようとしているといっても過言ではありません。そんな中、ブロックチェーンが導入されたアプリは救世主と言えるでしょう。ブロックチェーンはデータを保護する暗号層を使用します。現在市場に出ているブロックチェーンアプリは少ないですが、今後モバイルアプリ産業で台頭していくと思われます。 

6.モバイルページの高速化 (AMP – Accelerated Mobile Pages)

ウェブデザインの制作と維持は簡単なことではありません。しかしながら、AMPという簡易HTML形式を用いることで、簡単にモバイルページを高速化できるようになりました。AMPによって、開発者は高速読み込みかつ低直帰率のウェブサイトや容量の大きいページの作成が可能になり、モバイルデバイス上での効率性が高くなります。

実際のところ、モバイルデバイス上でページの読み込みに3秒以上かかる場合、ユーザーはそのページを去ってしまいます。しかし現在、ベトナムのほとんどのモバイルデバイス向けサイトが、3秒以内に読み込みを完了するという目標を達成できておらず、読み込み平均時間は19秒となっています。

7.モバイル・クラウド・コンピューティング

クラウドコンピューティング(CC)は、将来のコンピューティングのインフラストラクチャとして認識されています。CCの利点として、ユーザーは少ない費用でインフラ(サーバー、ネットワーク、バックアップ)、プラットフォーム(中間サービス、運用システム)、クラウドサービス提供企業のソフトウェア(Google、Amazon、セールスフォース)を使用でき、かつニーズにあった量の資源を柔軟に使用することができることです。これによって、モバイルアプリ開発時間が短縮できるだけでなく、クラウドサービス提供企業とのコンタクトや管理の手間がかからなくなります。モバイルアプリの普及とクラウド・コンピューティングのユーザーへの豊富なサービスを受け、クラウド・コンピューティングはモバイル環境へと進出しました。モバイル・クラウド・コンピューティングは、モバイルユーザーにクラウド・コンピューティングの恩恵を与えるサービスであり、方法となっています。

8.5Gサービスの影響

5Gについて言及するにあたり、最初に述べることといえばやはりその速度でしょう。既に私たちは5Gのサービスを目にしていますが、5Gはアプリ開発業界を大きく改変させました。高速と共に、5Gはデータセキュリティ、3Dゲーム、リアリティーさの増強などといった性能も現わしていくことでしょう。高まる期待と高いサービスに対し、アプリ開発者たちはそのニーズに応えるアプリのデザインが求められていきます。

9.ビーコンの出現

ビーコンはBluetoothを利用して信号を送ります。これは博物館やホテル、病院などで使われている、重要なモバイルアプリ開発テクノロジーです。ワイヤレスで使いやすく、位置追跡や濃厚接触などに効果的です。その他、IoTと合わせると、アプリの活用範囲は更に広がり、モバイル決済からAI補助チップ、機械学習アルゴリズムや宝の発掘などに至るまで、その用途は無限大です。

10.アプリケーションパフォーマンス管理(APM)

2016年以前、システム効率を悪化させる要素を取り除く作業は戦に近いものでしたが、2016年にGoogleよるAPMが発表されてから、すべてが大変簡単なものに早変わりしました。アプリ能率管理の基本は、アプリの全体的な能率向上を図るモバイルデータです。そして、それはAPMが品質を確保するツールとして、アプリの試験プロセスの実施担当者に広く使用されている理由でもあります。

11.エンタープライズモビリティ管理(EMM)

EMMは、企業が従業員の個人用デバイスおよび企業所有のデバイス上のデータを保護できるようにするツールとソリューションのコレクションです。

EMMソフトウェアまたはソリューションにより、IT管理者は、モバイルデバイス上のビジネス機密データを保護するために必要なセキュリティ対策を実施できます。 エンタープライズモビリティ管理(EMM)のもう1つの利点は、IT管理者がアプリをリモートで構成し、従業員が必要とするデータへのアクセスを安全に許可できるようにすることで、従業員の生産性が向上することです。

12.ユーザーのニーズに沿ったアプリ

現在、運輸・車予約サービスを例としたオンデマンドアプリが世界中で親しまれています。それにとどまらず、清掃、クリーニング、配達、ショッピング、予約といった他分野のサービスにも少しずつ進出しています。便利・簡単・迅速の3拍子はユーザーを惹きつけます。

日本におけるスマートフォン、タブレット向けアプリ開発市場の成長率

IDC Japan 株式会社が行った、「国内エンタープライズWeb/モバイルアプリケーション開発ソフトウェア市場」の分析結果によると、2013年~2018年における同市場は、年間で平均8.1%の成長率となることが予想されています。この数値からも見て取れるように、今後さらなる成長が期待される注目の市場だということがお分かりでしょう。

企業における、スマートフォンのアプリケーション活用方法は、メールを始めコミュニケーションツールとしての使い方が多いものの、タブレットのアプリケーションについては、会計、人事など本社部門対象ソフトはもちろんのこと、営業支援ツールとしても活用されています。アプリケーションの開発により、これまでは会社に戻って確認する必要があった情報を外出先で見ることができるようになり、ビジネスの幅を広げるツールとして欠かすことができない存在となりつつあります。

世界市場における日本のスマートフォン、タブレット向けアプリの売上高

世界中におけるモバイルアプリの市場データを調査している、App Annieの調査結果によると、日本の2013年10月のApp StoreとGoogle Playを合計した売上高が、前年度に最も売上高が高かったアメリカを抑えて最も高かったことが明らかになっています。

デバイス自体の保有人口ではアメリカに及ばないものの、売上高ベースでは上回っているのです。

この数値からも分かるように、世界的に見ても日本のスマートフォンやタブレット向けのアプリ開発は、非常に盛んになっています。システムエンジニアやプログラマーは、この流れに注目するべきでしょう。日本においてアプリの開発に力が入っている今、この分野のスキルを身に付けることは、今後業界内で生き残っていくために、非常に有利に働くことが考えられます。

まとめ

2020年に存在感を放つモバイルアプリ開発トレンドと共に、アプリ開発産業は今後も引き続き発展していくことでしょう。新テクノロジーはかつて考えられなかった可能性をもたらすと同時に、短時間での導入を難しくしています。2NFソフトウェアはこの事実を把握し、お客様により満足していただくため、新たな技術を学び続けております。


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