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Webプログラミングの 新鋭トレンド

投稿時間: 22:18, 09/08/2023

日を追うごとに技術発展が著しくなっている現在、web開発と人工知能(AI)との組み合わせやモバイルアプリの代用となるProgressive Web Applications (PWA)の誕生といった動きはweb開発に新たな風を吹き込みました。それと並行し、React Native、IoTなどといったテクノロジーは、単にブラウザ上で行うだけでなく、web開発がいかなるテクノロジーにおいてもレンダリングを可能にし、その将来性を垣間見せました。

 以前、Javascripは主にクライアントサイドのコーディングに使用されていました。しかし、現在ではサーバーサイドのコーディングに使用され、どのようなプラットフォーム上でもアプリの開発を可能にするというweb開発の未来を紡ぎ出しています。

 将来におけるweb開発の真の“トレンド”とは何なのでしょうか。これは大変予測しづらく、また結論付け難いことでもあります。それらを考えるにあたり、現在波に乗っているトレンドを見ていきましょう。

現在挙げられる10のビッグトレンドは以下の通りです。

  1. Voice search –音声検索
  2. WebAssembly
  3. データセキュリティ
  4. AIの機械学習及びチャットボット
  5. テスト自動化
  6. フレームワークJavaScript
  7. CLOUD
  8. ブロックチェーン
  9. IoT (Internet of Things)
  10. シングルページアプリケーション(SPA: Sigle Page Application)

1.Voice search –音声検索

 音声検索市場はここ最近大幅に増加し、Gartnerテクノロジーカウンセリング及び研究会社によると、2020年までに30%にまで伸び、ComScoreの予測によると音声検索が50%を占めるとしています。

 2018年にはGoogle社がデスクトップよりもモバイル検索を優先したことで、今後の数年で音声検索が重要ポジションに登り詰めるチャンスへとつながりました。Googleのアルゴリズムのアップデートにタイムリーに追いつくためにも、このチャンスをよく把握し、ウェブサイトを最適化していくことが必要になります。

 また、デジタルアシスタンスの利用の増加に伴い、web開発にあたって、音声による検索機能の開発検討はもはや不可欠でしょう。

 音声によるテクノロジーはオンラインショッピングでも必須需要へと化し、各Eコマース企業から熱い視線を投げかけられています。

2.WebAssembly

 Webアプリを構築すると、その効率は損なわれます。JavaScriptの限界が計算性能の速度を遅らせ、ユーザーに著しく影響を与えます。

 これがほとんどの有名ゲームや有力なアプリのオリジナル版が、パソコンアプリ状でしか既存していない理由となります。

 WebAssemblyの誕生によって、各Webアプリ間の効率が全ブラウザ及びプラットフォーム上でも同様になりました。

 WebAssemblyでは、どんなプログラミング言語のコードであっても、ブラウザで稼働するバイトコードに翻訳することも可能です。

 WebAssemblyはWebアプリ開発分野において、まだかなり新しい技術です。Javascriptプログラミング言語 と比較しても、Webアプリの効率化と優勢化により、徐々に一般的に使用されています。チャンスをもたらしたWebAssemblyですが、それと同時にwebセキュリティーに対しても新たな課題を突き付けています。

WebAssemblyと、その特徴とは

 以前であれば、設備にウェブサイトをダウンロードする際、ウェブブラウザはHTML、CSS、Javascriptの3言語のみを理解すれば、ユーザーとのインタラクティブが可能なwebアプリを製作することができました。しかし、現在ではwebブラウザはWebAssemblyという言語も理解しなれければなりません。

 WebAssemblyは現在最も一般的なブラウザであり、技術業界の大御所であるMicrosoft、Google、Mozilla、Appleといった組織らによる協同の賜物です。

 WebAssemblyはJavascriptの効率問題を解決するために生まれ、ユーザーデバイス側の演算能力を活用します。特に動画、オーディオ、画像などのマルチメディア通信処理タスク、ゲーム、シュミレーション、アルゴリズムなどに活かされます。

 WebAssemblyはJavascript Engineのために独自に設計されたアセンブリ言語です。完全な独立言語ではなく、Javascript Engineのみ理解でき、WebAssemblyのインストラクションを実行することができます。

 WebAssemblyができることはJavascriptができる範囲すべてですが、Javascriptのようなフレキシブルな言語を代替するような設計ではありません。少なくとも現在では、WebAssemblyを稼働するためにJavascriptが必要です。

 WebAssemblyはブラウザに二進形式で格納されているため、通常ソースコードはC/C++, Rust等といった高級言語で書かれ、その後WebAssemblyの二進形式に翻訳されます。

3.データセキュリティ

 1つのwebアプリが処理するデータ量が多くなるほど、サイバー犯罪者の格好の獲物となります。

 サイバー犯罪者らの手口は変化しますが、彼らの目的がサービスの破壊や、会社内部もしくはユーザーのデータの盗用などであることには違いありません。これらの行為によって名誉毀損や大きな損害を被ることもあります。

 有害ソフトウェアの多様化は、より強力で危険な脅威的な存在となります。しかし、AIが提供するセキュリティソフトウェアによって、これらの脅威や活動を容易に発見しやすくなりました。

 ネット上の犯行パターンを分析し、疑わしいアクションすべてに対して直ちに反応できるよう、大企業はAIシステムを教育を行っています。

4 AIの機械学習及びチャットボット

 ここ数年、AIは大変大きな関心を寄せられています。AIはもはやフィクション科学映画でのみ見られるワードもしくは観念ではなくなりました。

 実際に、現在AIはデジタル世界に定着し始めています。AIは生産業、運輸業、航空業界または数多のウェブサイトや技術応用などに取り入れられ、広く利用されています。

 Web開発におけるAIの存在は、コンバージョン率及び投資収益率の増加という形で事業主に素晴らしい結果をもたらします。ユーザーがウェブサイトにアクセスすると、彼らの一定の製品に対する関心度に基づいて、ウェブのインターフェースは自動的に彼らの好みに合わせたキャンペーンを表示し、購買意欲を刺激します。

チャットボット

 Google Trendsは昨今のチャットボットの飛びぬけた成長を伝えています。チャットボットは自然言語過程と機械学習に基づいて開発されたコード以外の何物でもありません。

 仮に、あなたが今運動靴を探しているとしましょう。通常、Googleで検索し、ウェブサイトに飛びます。そのウェブサイトで運動靴を検索し、絞り込みからサイズ、色、価格といった自分の需要にあったオプションを選択します。このような多くの選択を経て、最終的な商品を選びます。その後、正式に注文する前にチェックアウトや支払い情報入力などのプロセスを一通り行います。しかし、チャットボットを応用すれば、上記の一連のプロセスがQ&Aの連鎖へと変わります。

 現在、Google、Microsoft、IBM、Facebook、Amazonといった大手企業はプログラマーたちにチャットボット構築補助フレームワークを紹介しています。

 ユーザーはFacebookやMessenger、Kik、Telegramといったアプリ以外のインストールが不要で、好みのブランドを検索し、友達と会話するようにチャットボットとトークを始めるだけでいいのです。

 AIや機械学習、NLP(神経言語プログラミング)の知識を要するロボットを作れば、感情やタグ、キーワードの分析、固有表現認識とその理解が容易になります。

 今後チャットボット革命はどこまで到達するのか、それは誰にもわかりません。

5 テスト自動化

テスト自動化とは?

 テスト自動化の原理は極めてシンプルです。テスターが手で行っていたテスト作業(システム起動、入力データ作業、出力との比較と結果の記録等)を機械が代わりに行うことです。

 機械が自動的にテストを行うには、コードを書く方法と、実施したアクションを再記録するツールを使用し、これらのアクションを繰り返す方法があります。テスト自動化においてよく使用されるツール及びフレームワークにはQTP, Appium, Seleniumなどがあります。

テスト自動化の何が“アツい”のか

 もしテスト自動化を書いたことがないのであれば、初めてテスト自動化を稼働させた際、その素晴らしさに驚愕し、呆気にとられること間違いないでしょう。ブラウザを自動的に立ち上げ、データを入力し、クリックする…私たちは何もしなくてもいいのですから!

 テスト自動化をすれば、テストがより素早く、精密に、そして常日頃から行うことができます。例えば、テスターが3,4通りしかテストできなくても、テスト自動化を使用すれば、何十何百通りというテストが行えるのです。

6 JavaScriptフレームワーク

 JavaScriptフレームワークはより標準化し、使用が便利で簡単になっています。2020年、JavaScriptフレームワークはUX、UI、実験及び製品管理に関連していくことでしょう。

 技術面では、JavaScriptフレームワークはJavaScriptプログラミング言語によって作成される応用フレームワークであり、ビジュアル及び機能を含む各ライブラリの統合によります。

 このwebトレンドは大変有益です。ページを再読み込みせずともユーザーに即座にリスポンスが提供され、効果的・効率的で、単純に暗号化は利益の一つにすぎません。

 JavaScriptトレンドの他、TypeScript もJavaScriptの交代要員として、頭角を現し、JavaScriptが変えることができない進歩や改善を遂げています。

 JavaScriptは以前から熱い視線を浴びるweb開発トレンドでしたが、現在も引き続きその地位を確立しており、Angular, Node, React, Ember, Vue等といった既存のJavaScriptフレームワークが存在します。

 Stack Overflow 2018の考察によれば、JavaScriptは71.5%もの票を集め、web開発専門家たちに最も好まれているということです。

7 CLOUD(クラウドコンピューティング)

 クラウドコンピューティング技術を通し、システムのオーバーロードや費用や時間がかさむ開発、データの消失を避けることができます。

 AWSといった大手提供元による補助により、最近のサーバーなしのアルゴリズムはCloudの実施モデルのごとく構築されました。

 この概念において、通常のサーバーはリソースの消費程度を管理する各Cloudで代用できます。

 現在のwebトレンドはサーバーなしの応用知識が開発予算の削減につながり、不断のサポートと柔軟な可能性のあるアプリの強化、及び持続可能なインターネット環境を保つことに貢献しています。

8 ブロックチェーン

 ブロックチェーンは最新のweb開発技術ではありません。ブロックチェーンに係る概念は2004年に現れ、現在に続くだけでなく、今までにないほどの規模の投資額と共に、ブロックチェーン技術による電子マネー取引市場の展開が進んでいます。

 一方、多くの人が既にご存じである通り、ブロックチェーンが貨幣という国家のコアとなる問題に影響を与えるとして、各政府機関が制限措置を始めています。

 しかしながら、ブロックチェーンの使用は2000年代に顕著となり、大手支払いシステムはビットコインや他の貨幣での支払いを認可しました。

9 IoT (Internet of Things)

 全ての分野において、インターネットは個人の生活に影響を与え、私たちは様々な方面でインターネットに頼っています。ビジネス組織は通信手段の1つとしてインターネットの力を利用し、彼らの活躍範囲を拡大しています。

 IoTは通用のワードになり、IoTは日増しにテクノロジー業界全体に影響を与えてると言えます。市場にはスマートフォンもしくはノートパソコンによって、コンフィグレーション・管理・アクセスが可能な非常に多くのIoT設備が既に顔をそろえています。そしてこれはweb開発技術に新しい道を開きました。

 近い将来、webの内容は多くの画面に表示され、プログラマーに新たなリミットを開くことになるでしょう。

Web開発に対するIoTの影響

バックエンド

 市場に多くのIoT設備が存在するため、各設備は様々なデータの種類やルール、可能性を生み出します。このため、各設備間で効果的なコミュニケーションができるよう適切な補助を置き、ユーザーがそれぞれのIoT設備とインタラクティブできるようにする必要があります。

フロントエンド

 ユーザーが簡単にIoT設備にインタラクティブするには、視覚的なwebによるユーザーインターフェースが必要です。IoTアプリのユーザーインターフェースには速度が求められます。そのため、アプリのユーザーインターフェースを構築する際は、有意義なリスポンスと共に設計に関する最良の実践と開発の遵守、ユーザー補助における適切なロジックフローを要します。

セキュリティ

 IoT設備はwebをベースにしたアプリもしくはモバイルアプリで管理されるため、ハッカーの格好の的となりえます。よって、フロントエンド上もしくはバックエンド上で作業を行う際、セキュリティー性も慎重に考慮しなければなりません。

検査

IoTは通常のwebアプリと大きく異なります。従来のウェブサイトのようにリクエストがサーバーに直接届くのではなく、ウェブサーバーとIoT設備の間に補完接続設備を挟みます。そのためIoTにはより厳重な検査の実施が求められるのです。

10 シングルページアプリケーション(SPA)

 シングルページアプリケーションはHTML5 と AJAXの使用により、ユーザーエクスペリエンス向上を図るwebアプリです。初めてウェブサイトをロードした際、SPAは一つのHTMLのウェブサイトを読み込み、その後ユーザーのリクエストに応じ、その他のHTMLを同ページ内で続けてロードしていきます。SPAはAngularJS, Backbone.js, Durandalなど一部の JavaScriptライブラリーに使用が可能です。

 簡単に言えば、ウェブサイトにアクセスを始めた際、ACSS, Javascript, master layoutファイルを含むウェブリソースもしくはウェブページ構造は初めてロードされます。次回から、他のページに移動すると、クライアントはajax のリクエストを送信し、必要なデータ(内容)を入手します。これはwebユーザーに更なる経験をもたらし、かさばるウェブページ全てを再読み込みする時間を削減するとともに、帯域 (bandwidth)及び待ち時間の節約につながります。ページに移動するごとに全ページを再読み込みをしなければならない従来のウェブページと180度異なります。

 ボタンをクリックしてサーバーからウェブサイトをダウンロードする…。現在、高速インターネットの基準に対し、こういったサイト上の実行動作のアプローチ方法に固執する必要はありません。

 ページが完全にダウンロードされるまで白い画面が表示される通常のウェブサイトと比べ、SPAはユーザーに即座にリスポンスを提供するので、その素早い動作でユーザーを惹きつけるチャンスがあります。

 SPAウェブサイトは動作にサーバー側のコードが不要で、消費も抑えることができます。

結論

 ここまで現在~将来にかけてポピュラーになりつつある10のWebプログラミングトレンドをご紹介してきました。

 今後、この先現れるより新たな問題対応にピッタリな新トレンドたちが生まれることは間違いありません。しかし、上記のトレンドはそれらに最も近いと捉えることができます。これらすべてのテクノロジーはユーザーの獲得や増加につながり、よりよいシフトを促していくでしょう。

 テクノロジー世界において繰り広げられる進化と共に、市場の最先端に追いつくため、個人にとっても組織にとっても、昨今の新たな変化の把握とそれへの適応は益々重要かつ必要不可欠となっています。

 弊社2NFソフトウェアは、約10年の日本市場相手の豊富な開発経験と並行し、これらのWebアプリ開発のトレンドに常に敏感であり、業界の最先端の技術を学び、更新・適用することで、いかなるお客様のニーズにもお応えできる準備が整っております。ベトナムオフショアの強みを活かすと共に、最新トレンドを活かした最適な製品、サービス、サポートを提供いたします。ご興味のある方は、お手数ですが以下のフォーマットよりお問い合わせください。


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